青森県十和田市市民交流プラザ設計プロポーザル
中心市街地活性化地域は、現代美術館及び野外芸術文化ゾーンとのコンセプトを共有しながら市民をはじめ観光客等の多くの来訪者が集いくつろぐことのできる新たな拠点づくりや歩道や広場の整備による回遊性の高い快適な街づくりを目指しています。そのなかで商業エリアの中心に配置される市民交流プラザは、まちなかでの利便性を提供しつつ、そこに集まる人を主体として街ににぎわいを発信して、さらに人が集まりつながることで施設を利用する人へと還元し、つながりが循環することで街も施設も生き生きと成長していくイメージを持っています。活力を街におくる心臓のような循環系の役割を望まれていると捉えています。また、ひとつの街区に相当するこの計画は、急激なインパクトを与えるようなものではなく、現状の環境と融合しながら少しずつ新陳代謝していくようなものでありたいと思います。線的につながった、少しずつだけれどしかしはっきりとした変化を街に与えるようなものとしたいと思います。環境と融合し、アートと一体となった生活の一部となるような市民交流プラザを実現することが建築としての役割と考えます。